おしまい日記

日常の終わりとはじまり

5/23-5/29

5月23日(月)

 

もうすぐ退社するから、総務の人から退職金の説明受けた。

「だいたいこのぐらいの金額やろうな」っていう予想はあって、ほとんど誤差はなかったけど、そこから住民税十万ちょいぶち抜かれるらしい。

「おいおい。勘弁してくれよ!東京都。」って言いたくなったけど、総務の人の前やから大人しく「はい。」って返事をしておいた。

 

5月24日(火)

 

火曜日?はて。

 

5月25日(水)

 

給料日。実質、働いた分の最後の給料日。6月付で退社やけど、6月は有給消化で会社行かんから、まるまる地元に帰る予定。やから地元の友人に「6月そっちでプーするからよろ」って電話した。「でもさー、7年働いた会社やろ?あと何回かで出勤が終わるってどんな感じ?」って質問されて、質問された自分の方が、「え?どんな感じ?」って自分に問いかけたくなった。なんとも思わん。会社の人たちみんないい人で、よくしてくれたけど、寂しいとかの感情は後から後からやってくるんやと思う。業務内容に関して言うと、何一つ未練ない。特別楽しいわけでも、特別嫌なわけでもなかった。「やってね」って言われたから「やった」って感じ。でも意外と自分重宝されていたみたいで「○○ちゃん優秀だったよ。辞めるの残念。」とか割に言ってくれる人多くて、そのことについてもよくわからない。誰にでもできる仕事を、ただ真面目にやっただけで、そこに優劣とかはあるのかなあ?なんて思ってみたり。

 

5月26日(木)

 

出荷・返品作業が追いついてないから、本社から何人か商品センターに応援に行くことになり、自分もそこに参戦した。最後にお世話になったセンターの人たちに挨拶もしたかったしね。ずっと室内を歩き回って、ダンボールに商品を入れる作業を延々としてた。

「病んでくる」「もうグローブ(手袋)見たくない」とかって周りの本社の人たちが愚痴りながら作業してるの面白かった。終わった後に、センターの人がアイスクリームを差し入れでくれた。ハーゲンダッツの棒のやつ。高いやつだ!って皆喜んでた。「○○ちゃん、先に味選んでいいよ」って言われて、抹茶の黒蜜入りのやつにした。

それから商品センターにアルバイトに来ている人(既に帰ってる)の秘密の事情を聞きながら、アイス食べて休憩して帰った。

そのアルバイトの人はガタイがよくて、ボクシングジムに通っているらしく、休憩中もシャドーボクシングをしているとのこと。で、ガタイがいいからプロに誘われるんだけど、一回事故って記憶喪失になっているから、殴られてまた記憶飛んだらやばいからって医師に診断書書いてもらって、その筋の話を断ってるらしい。記憶喪失って本当にあるんだ。ドラマだけじゃないのね。やから練習相手になる人も、パンチ当たらんように気をつけているらしい。

「ジム内で永遠に無敵じゃん!その人!」って本社の人ツッコミ入れてて笑ってもうた。

もうこのセンターにも二度と足を踏み入れることはないんだなあ。不思議な気持ち。さようなら、商品センター。これからもいっぱい出荷作業がなされ、商品の売れ行きがよくなることを願っております。

 

5月27日(金)

 

お母さんの誕生日。「おめでとう。いくつになったんやっけ?」ってラインしたら「ありがとう。58っス。」って返ってきて「まあまあいってた笑」って返したら返事返ってこんくなった。

それはさておき、「1Q84」のBOOK1を読み終わった。最初の青豆パートがなんか合わんくてずっと放置してたけど、さっさと読めばよかった。それくらい面白かった。この日記誰も読んどらんけど、たまたま目にした人のためにワイがあらすじ紹介したるわ。

主人公・青豆(♀)と天吾(♂)は小学校時代の同級生。しかし、大人になり三十歳の年になるまでは一度も顔を合わせていない。青豆は金持ち用のスポーツジムのインストラクターをしている。が、裏の顔は暗殺者。ジムの客である老婦人から特殊な依頼を受け、社会的地位に守られているが故に法で裁くことのできない、酷い家庭内暴力を振るうどうしようもない男たちを抹殺している。天吾は数学の塾講師をしながら小説家を目指しているが、自身の小説は日の目を浴びず、敏腕編集者の小松より依頼されるちょっとした文章を書く仕事にて生計を立てている。ある日に天吾は小松より、「新人賞に応募させたい作品があるが、何しろ文章がめちゃくちゃだ。お前が手直ししてくれ。そうしたらば、これは絶対に賞を取れる。」と言われ、「空気さなぎ」というタイトルの、十七歳の美少女・ふかえりが書いた小説を書き直すことになる。一方、青豆も老婦人より「これまで以上に難しい依頼」を受ける。それは山梨県にある宗教団体のリーダーを暗殺することだった。リーダーは表には一切出てこない人間だが、信者たちの幼い娘たちに残忍なことをしているという事実が浮かび上がり、実際に被害者である女の子が老婦人の元に逃げ込んできてもいる。ボロボロになった少女の姿を見た青豆はリーダーを暗殺することを決意する。また一方で、天吾が手直しした小説「空気さなぎ」の作者・ふかえりは、その宗教団体を立ち上げた深田の娘だった。ふかえりも両親の元から逃げ、現在は両親の古い友人である「先生」元に身を置いているが、ふかえりと暮らし始めてからの七年間、ふかえりの両親からの連絡は一切なく、彼女の両親はその宗教団体に拘束されている可能性が高いという。「空気さなぎ」が新人賞をとり話題になることで、「先生」は、作者であるふかえりのバックボーンをマスコミに調べさせることを目論み、マスコミが宗教団体に探りを入れてふかえりの両親の行方を知ることを狙う。青豆と天吾はそれぞれに別の目的にて同じルートへ向かおうとしている。二人は再び出会うことができるのか?

というところで、BOOK1は終了。ね?めちゃくちゃ面白くない?ふかえりの描写が毎回鋭くて好きなのよね。

 

5月28日(土)

 

お母さんと会って、一緒にカラオケ行った後に、会社辞める話をサラッとした。

前日にお父さんと叔母さんに連絡し、兄にもラインし、家族内ではお母さんに話すのが一番最後になってしまった。

叔母さんに連絡した時には「○○ちゃん、大丈夫なの?会社辞めてこっちで休暇取るなんて、何かあったの?」って心配されてしまい、まあ、そう思うよな。ってなった。

心配させてすみません。叔母さん。

「お母さんには言ったの?」「え?言ってない。明日にでも言うわ」って言ったら「事後報告かい!!」って何故か知らんけどめっちゃ爆笑してた。

で、お母さんに言ったら「えええ???」っびっくりしてた。

でもまあ、普通に「まあ。若いんだし。まだ結婚もしてるわけでも子供がいるわけでもないんだから、動けるうちに動きな。」みたいな感じで終わった。

で、社長にもらったけど、ロッカー内に放置してた電気ケトルを新人の女の子にあげた話したら、

「押し付けただけやん。」って笑いながら突っ込まれた。

「でも喜ばれたよ。いらんだらメルカリで売っていいよって言っといたし。」ってゆうたら、

「あんたが言わんでも普通に売るやろ。」って返されてしもた。まじかよ。

 

5月29日(日)

 

文学フリマに行ってきた。初めて行ってみた。出店者が、自費で作った小説を売るイベント。なんかサラッと行ってサラッと帰ろうかぐらいだったのに、思ってた人数の五倍くらいの人が来ていて、めっちゃ並んでてすごいびっくりした。文学って、全然廃れていないじゃん!!!!!

そう思うとなんか感動した。なんで何者でもないお前が勝手に感動してんねんって感じやけど、でも私の周りには、私ほど小説を読む人間は全然おらんだし(私もそこまで読んでるわけでもないけど)なんか人々は人々が作る物語に興味を持ち、必要としているんだって思うと、未来は明るいような気がしてきて、勝手に感動してしまったまでです。

出店されていた本をいくつか買ってみた。読むの楽しみ。

私もいつか出店してみようかなって思うけど、自費で作るの無理やし、それなら郵送代払ってどっかの賞に応募しちゃって、それで読まれなかったならば仕方ない。って思っちゃう。

だから自費で作ってまでも、「自分の作品を観て!!!」と主張するバイタリティーとエネルギーには尊敬の意を払わずにはいられん。そういったエネルギーを受け取って、みんな足を運んでいるのかも。素晴らしい。地方でも開催されているらしく、実は地方の方に行ってみたい。だって、地方の方がバケモノいそうでしょ?ふふふ。