おしまい日記

日常の終わりとはじまり

キーパーソン、Hちゃんへ

昨日の夜に、中学時代の同級生、Hちゃんと飲んだ。

Hちゃんとは去年の暮れあたりに偶然再会して、今年に入ってから飲む仲になったのだけれど、(中学の時は喋ったことないレベルだったのに)彼女は自分的になかなかのキーパーソンだと思う。例を挙げるとすると、自分には小学校五年生のときから大好きな女優さんがいて、その女優さんについてずっと気になっていることがあった。

ある日、Hちゃんともう一人の子でズーム飲みをしていた時に、なんと、Hちゃんはその女優さんと、勤め先で話す機会があったとの話を聞いた。Hちゃんとその女優さんの出会いによって、自分がここ3年くらい気になっていたとある事実を偶然知れることになった。詳細はその女優さんのプライベートに関することなので一切書かないけれど、彼女づてに、まさかたた だのファンである自分が、18年くらい応援している女優さんのそんな話を聞けるなんて、夢にも思わなかった。正直びっくりした。

その話はさておき、Hちゃんはすらっとしていて、顔立ちも綺麗なのに、自分にまったく自信がない。いつも枕詞みたいに、「ブスな私がいうのもなんだけど」とか「私みたいなブスと一緒にいてくれる彼氏が」とか、そういったことをよく口にする。

自分は、それを聞くたびにひどく悲しい気持ちになる。

というのも、Hちゃんは高校生のときに、同じクラスの男子に(細かいニュアンスは忘れたけれど)とにかくストレートに顔面に対する悪口を言われて、そのことが未だに彼女の傷を深く抉っているようなのだ。

きっとその男は、十年ほど経っていまだなお、彼女が傷ついていることを知らずに生きている。あんたがふと気まぐれで他人を傷つけてやろうと思って言った言葉が、彼女が自信を持ってに生きていくのを防ぐ立派な足かせになっているなんて、思いもしないで生きている。自分だってそのようにして誰かを傷つけている可能性は多いにある。てか、絶対にある。けれども、自分は「ブス」だなんてストレートに誰かに言ったことはないし、というか、『傷つけてやろうと思って、対面で相手の容姿を罵ったことは一度もない』のほうがしっくりくるな。それをやってのけるって、どういう神経をしとるんやろう。小学生とかならわかるけど、高校生なんてある程度物事の分別がわかる年齢やろ。信じられない。

彼女がいつか、自分の魅力に自分自身で納得できる人生を送れるようにと願うしかない。それは根深く、「Hちゃんは綺麗だよ」と親しい間柄の同性の自分が言ったところで、多分解消できないことのような気がする。

せっかく仲良くなったけれど、頻繁に会う機会はこれから失われてしまうので、こっそりここに書き記しておく。