おしまい日記

日常の終わりとはじまり

ずいぶんきみを知りすぎたのに

大江千里ってとにかく歌が下手なのよ」

お母さんが言った。

「でもお母さん昔すごい好きで、風くん(藤井風)がRainをカバーしてて、やっぱいい歌だなって思って」

「ふうん」

そのあとに、お母さんと兄と食事をしてから行ったカラオケにて、お母さんが早速それを歌っていて、たしかにいい曲だった。

だから自分も家に帰ってから、洗い物しながら聴こうと思って、原曲の大江千里のほうのRainをスマホで再生した。

 

思ってた4倍下手くそやった。

1番とか笑えるくらいにひどい。一応CD音源って上手く聴こえるように加工されててのそれだからね。

で、風Ver聞いたら、確かに上手いし、ピアノ演奏の良さもあってめっちゃいい。

 

しかしながら、最終的には、やっぱり原曲の大江千里のほうを聞いてしまう。

「ずいぶんきみを知りすぎたのに 初めて争ったの夜ように 行かないで行かないで そう言うよ」

のところで、藤井風より秦基博Verよりも、歌い手としては話にならんぐらいの下手くそな大江千里のほうがめちゃくちゃ泣きそうになる。やっぱ作った人の念みたいなもんなのか。なんなのか。